抄録
わが国の図書館情報科学分野の現行2次文献サービスについて比較分析を行った。各々の採録誌数, 採録件数, タイムラグ, 年間索引の有無などについて表示し, また, 各サービスの採録誌のリストアップも行った。これによって, 各サービスの傾向が明らかになり, この分野のコアジャーナルについても, 具体的に例示した。次に, 現在のこの分野の文献の量的傾向把握のために, 国立国会図書館で受け入れている関連雑誌のタイトル数を調査し, 部門ごとの論文数についても図書館学会年報などの数字によって表示した。最後に, これらの分析を通じて明らかになったこの分野の情報管理の問題点に触れた。